
XMで両建て。
できるのか。
禁止なのか。
調べてみると、
「XMは両建てOK」
と書いてある。
安心。
……少し待ってください。
XMでは両建てそのものは禁止されていません。
ただし、
同じ口座の中で両建てすることと、
複数口座を使って両建てすることは別です。
ここを一緒にすると、
かなり危ない。
XMTrading公式でも、
同一口座内の両建ては認められている一方、
異なる2つの口座間での両建てはできないと案内されています。
この記事の結論
- XMでは同一口座内の両建ては認められている
- 異なる2つのXM口座を使った両建てはできない
- 「両建てOK=どんな両建てもOK」ではない
- ゼロカットを利用した複数口座間の両建ては避ける
- 両建てしても損失が消えるわけではない
- スプレッドやスワップなどのコストも発生する
XMの両建ては禁止?まず結論
結論から言うと、
XMでは両建てそのものは禁止されていません。
例えば、
同じXM口座の中で、
ドル円を買う。
同時に、
ドル円を売る。
こうした両建ては認められています。
XMTrading公式でも、
すべての取引口座で両建てが可能と案内されています。
ただし、
そのすぐ後に重要な条件があります。
異なる2つの口座間では、
両建てできません。
つまり、
- A口座の中で買い+売り → OK
- A口座で買い+B口座で売り → NG
ということです。
「XMは両建てOK」
間違いではありません。
ただ、
後半を読まないと、
意味がかなり変わります。
そもそもFXの両建てとは?
両建てとは、
同じ銘柄について、
買いポジション。
売りポジション。
この両方を同時に保有することです。
例えばドル円を1ロット買ったあと、
同じドル円を1ロット売る。
この状態では、
価格が上がれば買いポジションに利益が出る一方、
売りポジションには損失が出ます。
反対に、
価格が下がれば、
売りには利益、
買いには損失が出ます。
なので、
「買いと売りを両方持てば、
どちらに動いても勝てる」
という話ではありません。
利益と損失を、
同時に抱えているだけです。
ここ、
意外と大事です。
XMは同一口座内の両建てなら認められている
XMで認められているのは、
基本的に同じ取引口座の中で行う両建てです。
例えば、
- スタンダード口座Aでドル円を買う
- 同じスタンダード口座Aでドル円を売る
これは両建てとして認められています。
またXMTrading公式では、
FX、ゴールド、シルバーについて、
両建てポジションの必要証拠金は0と案内されています。
その他の銘柄については、
両建てポジションの必要証拠金が50%となる場合があります。
このあたりは、
銘柄によって扱いが異なるので注意してください。
取引条件や両建てに関するルールは変更される可能性があります。実際に取引する前にXMTrading公式サイトの最新条件を確認してください。
XMで複数口座を使った両建てはできない
問題はこちらです。
XMでは追加口座を作れます。
A口座。
B口座。
C口座。
用途ごとに分けられるので、
これは便利です。
ただし、
口座を分ければ、
両建てのルールまで分かれるわけではありません。
例えば、
A口座でドル円を買う。
B口座でドル円を売る。
これは、
同じXMアカウント内にある別口座同士でも、
認められている両建てではありません。
XMTrading公式にも、
異なる2つの口座間での両建てはできないと明記されています。
追加口座は、
- 裁量用
- EA用
- GOLD用
- 検証用
など、
運用を分けるためには便利です。
しかし、
複数口座を使って反対方向のポジションを持つための仕組みではありません。
XMの追加口座をどう使い分ければよいのかについては、
以下の記事で詳しく整理しています。
この記事の結論 XMの追加口座は、単に口座数を増やすためではなく、用途ごとにリスクを分けるために使う 裁量トレード、EA、自動売買、コピートレード、ゴールド取引は同じ口座で混ぜない方が管理しやすい 口座を分けると、何で増 …
なぜ複数口座の両建ては禁止されているのか
では、
なぜ別口座になるとダメなのか。
ルールだけ読むと、
少し不思議です。
でも、使い方を一つ考えると、
理由はすぐ見えてきます。
一つ、
かなり誘惑の強い使い方が考えられるからです。
A口座で買い、B口座で売る
例えば、
A口座。
大きなロットで買う。
B口座。
大きなロットで売る。
そして、
相場が大きく動く。
上へ行けば、
A口座の買いが大きく利益。
B口座の売りは、
大きく損失。
下へ行けば、
その逆です。
ここまでは、
普通の両建てにも見えます。
ただし、
XMにはもう一つ仕組みがあります。
ゼロカットです。
ここにゼロカットを組み合わせると、急に魅力的に見えてくる
ゼロカットでは、
相場急変などによって口座残高がマイナスになった場合、
マイナス残高をリセットする仕組みがあります。
そこで、
こんなことを考えたくなります。
A口座。
全力で買う。
B口座。
全力で売る。
相場。
どちらかへ大きく動く。
片方。
大きく利益。
もう片方。
大きく損失。
負けた口座は、
ゼロカット。
勝った口座には、
利益。
ここまで読むと、
「あれ?」
となります。
……これ、
得するんちゃう?
はい。
理屈だけを見ると、
そう考えたくなる仕組みです。
だからこそ、
複数口座を使った両建ては認められていません。
もし普通に許されていたら、みんなやります
買いでもいい。
売りでもいい。
負けた方はゼロカット。
勝った方だけ残す。
もし普通に許されていたら、
みんなやります。
XMも、
そこまで親切ではありません。
一度この構造に気づくと、
試したくなる。
かなり、
誘惑の強い仕組みです。
だからこそ、
ルールで塞がれています。
なお、
これは「やれば必ず利益になる」という意味ではありません。
実際の取引には、
スプレッド、
スリッページ、
約定価格、
ロスカットのタイミングなども関係します。
そもそも、
禁止されている使い方を前提に利益を計算すること自体、
やめておいた方がいいです。
ゼロカットは両建てで利益を作るための仕組みではない
ここは、
今回の記事で一番伝えたいところです。
ゼロカット。
便利です。
相場急変時に、
口座残高を超える損失を防ぐ仕組みとして、
大きな安心材料になります。
ただし、
ゼロカットがあるから、
片方は飛んでもいい。
そういう話ではありません。
片方で利益。
片方はゼロカット。
その前提で取引を組み立てた時点で、
ゼロカットの使い方が逆になっています。
ゼロカットは、
万が一のための安全装置です。
安全装置があるから、
作動させる前提で走る。
順番が、
逆です。
XMのゼロカットについて、
「借金しないこと」と「損しないこと」の違いまで含めて、
以下の記事で詳しく解説しています。
XMTrading(XM)には、 ゼロカットがあります。 正確には、 マイナス残高リセット。 口座残高がマイナスになっても、 そのマイナス分を負担しなくていい仕組みです。 つまり、 10万円入れる。 相場が急変する。 口 …
同一口座なら両建ては積極的に使うべき?
では、
認められている同一口座内の両建てなら、
積極的に使えばいいのか。
私は、
そう単純には考えていません。
両建てすると、
一時的に損益の変動を抑えることはできます。
例えば、
買いポジションを保有している途中で、
短期的な下落が怖い。
そこで、
同じ銘柄を売る。
こうした使い方は考えられます。
ただし、
両建てした瞬間に、
問題が解決したわけではありません。
問題を、
一度止めただけです。
その後、
- どちらを先に決済するのか
- いつ両建てを解除するのか
- 元のポジションを残すのか
- 反対ポジションを残すのか
という判断が待っています。
つまり、
買う。
売る。
はい安心。
ではありません。
出口が、
二つになります。
エントリーで迷っていた人が、
決済判断を二つ持つ。
人間。
急に賢くはなりませんから。
両建てすれば損失を固定できる。でも利益も固定される
両建てには、
「含み損を固定できる」という説明があります。
確かに、
同じ数量で買いと売りを持てば、
その後の価格変動による損益変化は小さくできます。
ただ、
損失を固定するということは、
同時に利益の動きも止めているということです。
含み損。
見えています。
売りを入れる。
数字。
動かなくなる。
少し、
安心します。
でも、
損失が消えたわけではありません。
画面の動きが止まっただけです。
ここを間違えると、
「損切りしたくないから両建て」
という使い方になっていきます。
損切りしたくないから両建て、は少し危ない
買った。
下がった。
損切りしたくない。
売る。
両建て完成。
含み損。
止まる。
安心。
……したくなります。
でも、
この使い方には一つ問題があります。
損切りの判断を、
未来の自分へ送っただけかもしれません。
今日の自分。
決められない。
明日の自分。
よろしく。
FXでは、
たまに見かけます。
そして翌日。
昨日より、
ポジションが増えています。
損切りできなくなる原因については、
以下の記事でも詳しく整理しています。
FX初心者が損切りできないのは、意志が弱いからではありません。ロットが大きすぎると、人は恐怖状態になり正常な判断が難しくなります。少額リアルトレードの重要性や、ハイレバとロット管理の違いについても解説します。
両建てでも取引コストはなくならない
もう一つ、
忘れやすいのがコストです。
買う。
売る。
ポジションは二つです。
取引する以上、
スプレッドなどのコストも無視できません。
保有条件や銘柄によっては、
スワップについても確認が必要です。
つまり、
両建ては、
無料で時間を止めるボタンではありません。
ポジションを増やせば、
管理も増えます。
そして最終的には、
両方を決済する必要があります。
XMで両建てする時に避けたい使い方
XMで両建てを使うなら、
少なくとも次のような使い方は避けた方がいいです。
- 異なるXM口座間で反対ポジションを持つ
- ゼロカットを利用する前提で複数口座に大きなロットを入れる
- 規約の抜け道を探す目的で両建てする
- 損切りしたくないだけなのに両建てで先延ばしする
- 出口を決めずに買いと売りを両方持つ
両建てという言葉だけを見ると、
上にも対応。
下にも対応。
万能。
に見えます。
でも、
ポジションを二つ持ったからといって、
対応力まで二倍にはなりません。
XMで両建てを使うなら、何のために使うのかを先に決める
私は、
両建てそのものを否定するつもりはありません。
同一口座内で認められている取引ですし、
状況によってはヘッジとして使う考え方もあります。
ただし、
重要なのは、
「両建てできるから使う」のではなく、
「何のために両建てするのか」を先に決めることです。
一時的なヘッジなのか。
相場イベントをまたぐためなのか。
元のポジションを残す明確な理由があるのか。
それとも、
ただ、
損切りボタンを押したくないだけなのか。
ここは、
かなり違います。
XMの両建てに関するよくある質問
- XMでは両建ては禁止されていますか?
- いいえ。XMTradingでは同一取引口座内の両建ては認められています。ただし、異なる2つの口座間で両建てすることはできません。
- XMのA口座で買い、B口座で売ることはできますか?
- XMTrading公式では、異なる2つの口座間での両建てはできないと案内されています。同一口座内の両建てと、複数口座を使った両建ては分けて考える必要があります。
- ゼロカットを使えば、複数口座の両建てで利益を狙えますか?
- そのような使い方を前提にしない方がよいです。複数口座間の両建ては認められておらず、ゼロカットは意図的に損失口座を作るための仕組みではありません。また、実際の取引にはスプレッドや約定価格なども影響します。
- 同一口座で両建てすれば損しませんか?
- いいえ。買いと売りを同時に持っても、それまでに発生した損失が消えるわけではありません。また、スプレッドなどの取引コストもあります。両建てを解除する際には、どちらのポジションをいつ決済するかという判断も必要です。
- XMで両建てする時の必要証拠金はどうなりますか?
- XMTrading公式では、FX、ゴールド、シルバーの両建てポジションについて必要証拠金は0と案内されています。その他の銘柄では両建てポジションの必要証拠金が50%となる場合があります。最新条件はXMTrading公式サイトで確認してください。
- XMで複数口座の両建てはバレますか?
-
バレるかどうかを基準に考えない方がいいです。
XMTradingでは、異なる口座間での両建ては認められていません。「見つからなければ大丈夫」ではなく、
禁止されている取引は最初から避ける。これが一番シンプルです。
まとめ:「両建てOK」だけで判断しないでください
XM。
両建てOK。
この言葉だけなら、
非常にシンプルです。
でも、
実際には、
- 同一口座内の両建ては認められている
- 異なる口座間の両建てはできない
- ゼロカットを利用する前提の使い方はしない
- 両建てしても損失そのものは消えない
- 両建て後には解除・決済という判断が残る
という違いがあります。
「できる」と、
「何をしてもいい」は別です。
FXでは、
この二つが、
たまに同じ意味で読まれます。
そして、
都合のいい方だけが残ります。
両建て。
使える。
でも、
使い方にはルールがある。
それくらいの距離感で考えるのが、
ちょうどいいと思います。
XMでは、
同一口座内での両建てが認められています。
一方、
複数口座間の両建てなど、
取引ルールについては事前に確認しておく必要があります。
口座開設前に、
現在の取引条件やルールも含めて確認しておくことをおすすめします。
追伸:
FXをやっていると、
たまにあります。
「これ、
誰も気づいてないんちゃう?」
という瞬間。
少しだけ、
自分が賢くなった気がします。
でも、
だいたい、
気づかれています。
しかも、
規約を書く側に。
でも、その気持ち。
大切にしてください。
ただし、取引には使わずに。








