
XMTrading(XM)のロスカット水準は、
20%です。
20%。
低い。
つまり、
かなり耐えられる。
……
そう見えます。
実際、
XMでは証拠金維持率が50%を下回るとマージンコール、
20%まで下がるとロスカットが行われます。
数字だけを見ると、
「50%でもまだ警告だけ」
「20%まで強制決済されない」
となるので、
かなり余裕があるように感じるかもしれません。
ただ、
今回の記事で一番伝えたいのは、
ここです。
20%まで耐えられることと、
20%まで耐えていいことは、
同じではありません。
【特命調査報告書】
FXワールド通信局 支部長 アルカンフェル殿
特命研究班 主任研究員 田川圭
件名:
XMTradingにおけるロスカット水準20%の運用上の影響について
1.調査目的
XMTradingでは、証拠金維持率が一定水準まで低下した場合、
保有ポジションに対する強制決済が実施される。
本調査は、ロスカット水準である20%まで
ポジションを維持した場合の影響を確認し、
当該数値を資金管理上どのように位置付けるべきか検討することを目的とする。
2.調査結果
証拠金維持率20%に到達するまで
ポジションを維持すること自体は可能である。
一方、
当該水準に接近する過程では有効証拠金が大きく減少し、
その後の取引余力にも影響を及ぼすことが確認された。
3.結論
ロスカット水準20%は、
安全にポジションを保有できる範囲を示すものではない。
強制決済が執行される最終的な基準として
理解する必要がある。
以上
XMのロスカット水準は20%|まず数字の意味を整理する
ここだけ、
仕組みを整理します。
XMでは、
証拠金維持率が50%を下回ると、
MT4・MT5上でマージンコールの警告が表示されます。
さらに有効証拠金が必要証拠金の20%まで下がると、
ロスカットが行われます。
XMの証拠金維持率の目安
- 証拠金維持率50%未満:マージンコール
- 証拠金維持率20%:ロスカット
ここで、
一つ勘違いしやすいところがあります。
ロスカット20%というのは、
「20%までは安全です」
という意味ではありません。
むしろ、
「20%まで追い込まれないと、
強制的には止めてもらえない」
という数字です。
この違い。
かなり大きいです。
証拠金維持率20%まで耐えられると、なぜ安心してしまうのか
人間。
「まだ強制決済されない」
と言われると、
「まだ大丈夫」
に変換しがちです。
でも、
この二つは別です。
例えば、
証拠金維持率が60%まで下がった。
まだロスカットされていない。
50%。
マージンコール。
でも、
まだロスカットされていない。
40%。
まだ。
30%。
まだ。
25%。
まだ。
20%。
ここで、
ようやく止められる。
……
だいぶ奥まで来ています。
【監視記録】
記録対象:取引口座A
監視開始:21時03分
21:03 エントリー
21:11 含み損発生
21:18 証拠金維持率低下
21:26 本人、「まだ余裕」と発言
21:41 さらに低下
21:53 本人、「ここまで来たら戻る」と発言
22:07 追加ポジションを確認
22:19 証拠金維持率、危険域へ
22:20 本人、「ロスカット20%だから大丈夫」と発言
22:34 ロスカット
22:35 本人、無言。
記録終了
この記録。
問題が起きたのは、
22時34分でしょうか?
私は、
もっと前だと思います。
「まだロスカットされていない」
を、
「まだ大丈夫」
に変換し始めたところ。
そこです。
マージンコール50%は「資金が半分残っている」という意味ではない
もう一つ。
50%。
この数字も、
少し紛らわしい。
証拠金維持率50%。
なんとなく、
「まだ半分ある」
ように見えます。
でも、
そうではありません。
証拠金維持率は、
預けた資金が何%残っているかを表す数字ではありません。
必要証拠金に対して、
有効証拠金がどれくらいあるのかを見る数字です。
| 証拠金維持率 | 今持っているポジションに対して、口座にどれくらい余裕があるかを見る数字 |
|---|---|
| 有効証拠金 | 今この瞬間、実質的に口座にあるお金。含み益・含み損も反映される |
| 必要証拠金 | 今持っているポジションを維持するために必要なお金 |
なので、
証拠金維持率50%。
「資金が半分残っています」
ではありません。
イメージとしては、
「今持っているポジションに対して、
口座の余裕がかなり少なくなっている」
という状態です。
50%。
半分。
まだいけそう。
……
数字の見た目に、
少し騙されます。
<FX経済新聞 10日夜・臨時版>
XMTrading口座で証拠金維持率50%割れ
10日夜、XMTradingの某取引口座において、
証拠金維持率が50%を下回ったことが確認された。
当該口座では複数のポジションが保有されており、
相場の逆行に伴い有効証拠金が減少していたものとみられる。
関係者によると、
口座保有者は50%割れ確認後もポジションを維持しており、
「ロスカット水準は20%のため、まだ強制決済にはならない」
との認識を示している。
現在も証拠金維持率は低下傾向にあり、
今後の値動きが注目される。
ロスカット水準が低いこと自体は悪くありません
ここは、
誤解しないでください。
XMのロスカット水準が20%だから、
危険だと言いたいわけではありません。
むしろ、
強制決済までの余裕が大きいことは、
使い方によってはメリットになります。
短期的な値動きで、
すぐにポジションを切られにくい。
必要証拠金に対して、
有効証拠金をより広く使える。
そういう特徴はあります。
問題は、
ロスカット水準が低いことを理由に、
自分の損切りまで遅らせることです。
ロスカット。
FX会社が止める。
損切り。
自分で止める。
似ていますが、
役割が違います。
ロスカットは、
資金管理の代わりではありません。
最後に作動する、
強制決済の仕組みです。
「ロスカットされるまで持つ」が危ない理由
では、
最初からロスカットされるまで
持てばいいのでは?
これ。
一瞬、
理屈が通って見えます。
自分で損切りを判断しなくていい。
戻れば助かる。
戻らなければ、
最後はXMが切ってくれる。
なるほど。
損切り。
自動化。
……
便利そうです。
ただ、
毎回そこまで持つと、
一回の負けが大きくなりやすい。
これが問題です。
そして、
一度大きく資金を減らすと、
次のトレードに使える資金も減ります。
さらに、
元の資金量まで戻すには、
減る前より大きな利益率が必要になります。
つまり、
「最後まで耐えられる」
を繰り返したところで、
次のトレードが楽になるわけではありません。
むしろ、
少しずつ難しくなります。
【事情聴取記録】
――なぜ損切りしなかった?
「まだロスカットされないと思った」
――なぜ、まだ大丈夫だと思った?
「20%まで耐えられるから」
――20%まで耐えていいと、誰が言った?
「……」
――誰が言った?
「……数字が」
聴取終了
XMのゼロカットがあっても、ロスカットまで耐える理由にはならない
XMには、
ゼロカットがあります。
相場急変などで口座残高がマイナスになった場合に、
マイナス残高をリセットする仕組みです。
これも、
安心材料の一つです。
ただし、
ゼロカットがあることと、
ロスカットまで耐えていいことは別です。
ゼロカット。
マイナス残高への対応。
ロスカット。
証拠金維持率が一定水準まで下がった時の強制決済。
損切り。
自分で、
どこまで損失を許容するか。
それぞれ、
役割が違います。
XMのゼロカットについては、
以下の記事で詳しく整理しています。
XMTrading(XM)には、 ゼロカットがあります。 正確には、 マイナス残高リセット。 口座残高がマイナスになっても、 そのマイナス分を負担しなくていい仕組みです。 つまり、 10万円入れる。 相場が急変する。 口 …
ロスカット20%より先に、自分の損失上限を決める
では、
どう考えればいいのか。
私は、
順番を逆にしないことが大切だと思っています。
まず、
「XMは20%まで耐えられる」
と考える。
そこから、
ロットを決める。
ではなく、
先に、
「このトレードでは、
いくらまでなら失っていいか」
を決める。
それから、
ロット。
損切り位置。
ポジション数。
を決める。
ロスカット20%は、
そのさらに外側です。
20%は、
目標ではありません。
まして、
「ここまで使っていい枠」
でもありません。
【特命調査報告書・最終報告】
FXワールド通信局 支部長 アルカンフェル殿
特命研究班 主任研究員 田川圭
件名:
XMTradingにおけるロスカット水準20%に関する最終報告
1.確認事項
XMTradingでは、
証拠金維持率がロスカット水準に到達するまで
ポジションを維持できる場合がある。
しかし、
当該水準への到達は、
安全に取引を継続できることを意味するものではない。
2.資金管理上の評価
ロスカット水準を基準として
損失許容額やポジション量を決定した場合、
一取引あたりの損失が過大となる可能性がある。
このため、
損失許容額、損切り位置及びポジション量については、
ロスカット水準とは別に事前設定することが望ましい。
3.最終結論
証拠金維持率20%まで
ポジションを維持できることと、
同水準まで
ポジションを維持すべきことは、
同義ではない。
なお、
監視対象者は聴取終了後、
「次回はロットを下げる」
との意向を示した。
引き続き、
経過を観察する。
以上
XMのロスカットに関するよくある質問
- XMのロスカット水準は何%ですか?
- XMTradingでは、有効証拠金が必要証拠金の20%まで下がるとロスカットが行われます。
- XMのマージンコールは何%ですか?
- 証拠金維持率が50%を下回ると、MT4・MT5上でマージンコールの警告が表示されます。
- 証拠金維持率20%までは安全ですか?
-
20%まで強制ロスカットされないことと、安全であることは別です。
ロスカット水準はFX会社がポジションを強制決済する基準であり、自分の許容損失や損切り位置は、それより前に決めておいた方が良いでしょう。
- 証拠金維持率50%なら、口座資金が半分残っているという意味ですか?
-
違います。
証拠金維持率は、預けた資金が何%残っているかを示す数字ではありません。
必要証拠金に対して有効証拠金がどの程度あるのかを見る数字で、イメージとしては「現在持っているポジションに対して、口座にどのくらい余裕があるか」を示す数値です。
- XMはロスカット水準が低いので有利ですか?
-
強制決済までの余裕が大きいという意味ではメリットがあります。
ただし、その余裕を使って大きすぎるロットを持ったり、損切りを遅らせたりすれば、逆に損失が大きくなる可能性があります。
- XMのゼロカットがあればロスカットまで耐えても大丈夫ですか?
-
ゼロカットはマイナス残高への対応であり、損失そのものをなくす仕組みではありません。
ゼロカットがあるからロスカットまで耐えるのではなく、先に自分の損失上限を決める方が資金管理としては現実的です。
まとめ:20%は「ここまで耐えていい」という数字ではない
XM。
ロスカット水準。
20%。
数字だけ見ると、
かなり耐えられます。
それ自体は、
間違いではありません。
でも、
耐えられる。
と、
耐えていい。
は別です。
マージンコール50%。
ロスカット20%。
これは、
XM側の基準です。
自分の損失上限まで、
XMに決めてもらう必要はありません。
その前に、
いくら失ったら終わるのか。
どこで損切りするのか。
どのロットなら、
その損失に耐えられるのか。
こちらを決めておく。
私は、
その方がいいと思っています。
今回の調査結果。
一言でまとめます。
20%まで耐えられます。
でも、
そこまで耐える必要はありません。
追伸:
なお、
特命研究班では現在、
ロスカット執行後、
対象者が再入金に至るまでの行動
についても、
調査を進めています。
現時点で、
「次はロットを下げる」
との供述が確認されています。
その後、
同日中の再入金を確認しました。
入金額は、前回と同額とのこと。
引き続き、調査を継続します。


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