
FXを始めて10か月で、月収850万円。
元漁師が専業トレーダーに転身。YouTubeで成功を発信し、書籍を出版し、有料サロンを展開。そして、独自のインジケーターまで販売。
水島翔。通称「漁師トレーダー翔」。
いやはや。
ずいぶんと立派な漁船を手に入れたものだ。
月収850万円。
この数字を見れば、FXで人生を変えたい人が興味を持つのも当然だろう。
「自分もこの人から教われば……」
そんな期待を抱く人もいるはずだ。
だが、私は別のところに目が行く。
書籍。無料学習コンテンツ。FX口座開設への誘導。月額制の投資助言サロン。そして、79,000円のインジケーター。
なるほど。
相場で魚を釣るだけでなく、釣り方を教える商売もしっかり成立させているらしい。
もちろん、トレーダーが書籍を出そうが、教材を売ろうが自由だ。
利益を出せるトレーダーが優れた教育者になることもあるだろう。
しかし、その逆もある。
教えるのが上手いことと、相場で勝ち続けられることは違う。さらに、商品を売るのが上手いことと、商品に価格相応の価値があることも違う。
今回、私が問題にしたいのはここだ。
「月収850万円のトレーダー」という看板と、そこから展開されるFXビジネスを、同じ価値として受け取ってはいけない。
長く相場を見てきた私の目には、水島翔はトレーダーであると同時に、FXを題材にビジネスを展開する発信者としての側面が強く映る。
では、実際に何を売っているのか。その価格に納得できるのか。
水島翔のFX評判、一本釣りFX、著書、SECOND STEP、Catch the Wave。そして販売の仕組みまで、順番に見ていこう。
先に断っておく。
私はここで、水島翔を信用しろとも、信用するなとも言わない。
ただし、気になった点は遠慮なく指摘する。
そのうえでどう判断するかは、読者自身の仕事だ。
水島翔のFX評判は?トレーダーとしての実力と商売の上手さは別だ
「水島翔はすごいトレーダーなのか?」
評判を検索する人の多くが、まず気になるのはそこだろう。
しかし、私が注目しているのは、本人がいくら稼いだかという話だけではない。
その成功体験を、どのように商品やサービスへ結びつけているのか。
ここだ。
水島翔は、元漁師という経歴を持つFX発信者。『漁師トレーダー翔の「一本釣りFX」』『爆釣FXドリル』などの著書があり、YouTubeでも相場分析やトレードに関する情報を発信している。
さらに、FX助言オンラインサロン「SECOND STEP」に関わり、独自インジケーター「Catch the Wave」も展開している。
無料の発信から有料サービスまで、商品展開は実に幅広い。
ここで少し整理してみよう。
| 活動・商品 | 内容 | 注目する点 |
|---|---|---|
| YouTube・ブログ | 相場解説、FX学習、成功体験の発信 | 収益実績と発信内容 |
| 無料学習コンテンツ | FX会社とのタイアップ企画など | 口座開設との関係 |
| FX書籍 | 一本釣りFX、爆釣FXドリル | 既存理論をどう扱っているか |
| SECOND STEP | 月額制のFX投資助言サービス | 助言内容と利用料金 |
| Catch the Wave | MT4・MT5対応インジケーター | 価格表示と継続費用 |
別に、商売が上手いことを批判しているわけではない。
私だってブログを運営している。アフィリエイトという仕組みも利用している。
だから、情報発信から収益を得ること自体を否定するつもりはない。
むしろ、そこを隠して綺麗事を言う方が気持ち悪い。
問題は、売っているものの価値だ。
成功したトレーダーが販売しているから優れている。
有名な人が教えているから信用できる。
何万人も登録者がいるから本物だ。
おいおい。
そんな基準でFXの商品を買っていたら、財布がいくつあっても足りない。
人気と実力は別。実力と指導力も別。そして指導力と商品の値段も別だ。
ここを混同すると、いつの間にか「相場を学ぶ」ことが「有名人の成功物語を買う」ことにすり替わってしまう。
月収850万円の実績。その数字より気になることがある
水島翔の著書『爆釣FXドリル』には、FXの知識ゼロから10か月で月収850万円を達成したという実績が掲げられている。
出版社の公式ページでも紹介されている数字だ。
850万円。
確かに大きい。
だが、この数字を見て私が真っ先に思うのは「すごい!」ではない。
元手はいくらで、最大ドローダウンはどれくらいだったのか?
例えば、月850万円の利益でも、元手1,000万円と1億円では話がまったく違う。
さらに、その月の利益が大きくても、前月に1,000万円負けていたらどうか。
あるいは、その後の数か月で利益の大部分を失っていたら?
どれも仮定の話だ。水島翔がそうだったと言っているわけではない。
言いたいのは、月収という一つの数字だけでは、トレーダーの実力を測れないということだ。
FXは、一撃で大きく勝つこともできる。
そして、一撃で大きく負けることもできる。
だからこそ、月間利益だけを取り出して実力の証明にするには限界がある。
重要なのは、その利益をどのようなリスクで獲得したのか。そして、その後も資金を維持しながら利益を積み上げているのか。
もちろん、水島翔の850万円という公表実績を否定する材料があるわけではない。
ただし、公表された利益額と、第三者が検証できる長期的な運用成績は別である。
そして、もう一つ。
仮に本人のトレード実績が素晴らしかったとしても、そこから販売する商品まで優秀だという結論にはならない。
月収850万円という看板は、79,000円のインジケーターの性能保証書ではない。
実績に興味を持つのは構わない。
だが、その数字を見て商品の価値まで判断するのは、少々話が飛びすぎではないか。
一本釣りFX・爆釣FXドリル。相場の本質はそんなにお手軽なのか?
水島翔は、2022年に『漁師トレーダー翔の「一本釣りFX」』、2024年に『爆釣FXドリル』を出版している。
『爆釣FXドリル』の出版社による紹介には、環境認識、マルチタイムフレーム分析、エリオット波動、フラクタル構造、損切りなどが登場する。
なるほど。
一通り揃っている。
だが、これらを扱っているというだけで、私は積極的に評価する気にはならない。
というより、引っかかるのはもっと根本的な部分だ。
長年研究されてきた複雑な相場理論を、手軽に理解して攻略できるかのように見せる、その軽さ。
例えば、エリオット波動。
波を数える。推進波と修正波を見分ける。チャートに番号を振る。
はい、理解できました。
……本当に?
実際の相場では、波の起点をどこに置くかで解釈が変わる。形成途中の波形は、後から完成したチャートを眺めるほど親切ではない。
マルチタイムフレーム分析だって同じだ。
日足は上昇。4時間足は下落。1時間足はレンジ。
さて、どうする?
「上位足を優先しましょう」
それだけで片づくなら苦労はない。
上位足の押し目を狙うのか。下位足の戻り売りを狙うのか。そもそも手を出さないのか。
その判断にこそ、トレーダーの経験が表れる。
私は普段、パンローリングなどから出版されている相場関連の専門書も読む。
そうした書籍に求めるのは、チャートパターンの名前を覚えることではない。
相場をどう解釈するのか。その理論が通用しない場面をどう扱うのか。何を根拠に判断し、どの段階で間違いを認めるのか。
そこまで踏み込んだ内容だ。
もちろん、初心者向けに分かりやすく解説すること自体は悪くない。
カラフルな図解も、理解の助けになることはある。
ただし、難しいことを分かりやすくするのと、難しいことを簡単だと思わせるのは違う。
前者は教育。
後者は、ときに幻想を売る商売になる。
私は、FXの学習コンテンツがそういう方向に流れることに強い抵抗がある。
水島翔の書籍が掲げる華やかな収益実績や、初心者にも親しみやすい商品設計についても、そこを厳しく見たい。
「読んで分かった気になる」ことと、「実際の相場で判断できる」ことは別だからだ。
無料学習コンテンツとFX口座開設。無料の裏側にある仕組み
さて、ここから少し話が変わる。
水島翔の公式ブログには、FX初心者向けの学習コンテンツや、FX会社の口座開設を案内するページがある。
本人が使っているDMM FXのチャート環境なども紹介している。
そして、ブログにはDMM FXへのPRリンクが掲載されている。
ここまでは、よくあるアフィリエイト型の情報発信だ。
私が面白いと思ったのは、その先である。
公式FAQを読むと、学習コンテンツのアクセス権について、かなり具体的な説明がある。
すでにタイアップ先のFX口座を持っている人は、その口座で新規開設特典を受けられない。
また、別の学習コンテンツのアクセス権を得るためには、別の提携FX会社で新規申込みが必要となるケースまで案内されている。
つまり、無料コンテンツの一部が、提携FX会社の新規口座開設と結びついているわけだ。
ここで、少し考えてほしい。
すでにFX口座を持っている人が、ある学習コンテンツを受け取りたい。
ところが、既存口座では条件を満たさない。
では、どうするのか。
別の提携先で新規口座を開設する。
なるほど。
学びたいという動機が、そのまま新規口座開設の動機になる仕組みだ。
もちろん、こうしたタイアップ企画自体が不当だという話ではない。
無料教材を提供する側にも、費用を回収する仕組みは必要だろう。
私自身もアフィリエイトを利用しているのだから、広告収益の存在そのものを批判するつもりはない。
ただし、「無料だから親切」という感想だけで終わるのは、あまりに純粋すぎる。
広告主にとっては口座開設の獲得につながり、発信者側には広告上の利益が生まれ得る。
その仕組みを理解したうえで利用するのと、純粋な善意だけで提供されていると思い込むのとでは、見え方が違う。
そして、もう一つ。
FX会社の口座を開設することと、トレードが上達することも別の話だ。
新しい口座を作れば、新しい知識が手に入るかもしれない。
しかし、新しい判断力まで自動的に付いてくるわけではない。
そう考えると、このタイアップの仕組みは、なかなか興味深い。
参考:漁師トレーダー翔の公式ブログ|FX初心者向けページ/公式FAQ|アクセス権と口座開設条件
SECOND STEPの評判は?月額制のFX助言サービスをどう見るか
続いて、FX助言オンラインサロン「SECOND STEP」。
こちらは単なる動画教材ではない。
公式募集ページでは、水島翔を講師とするFX助言オンラインサロンとして紹介されている。
契約書面上の提供主体は株式会社FPO。投資助言・代理業の登録番号は、近畿財務局長(金商)第300号と記載されている。
つまり、運営会社や契約主体が分からない謎のサロンではない。
登録された事業者が、投資助言というサービスを提供している。
ここは事実として押さえておこう。
ただし、登録番号と助言の的中率は、まったく別の話である。
月額10,780円。積み重なれば決して小さくない
公式募集ページに掲載されている月払いプランは、税込10,780円。
さらに契約書面には、決済手数料5%の記載がある。
この条件で計算すると、毎月の支払額は11,319円。12回分なら135,828円だ。
| 項目 | 料金・条件 |
|---|---|
| 月額会費 | 10,780円(税込) |
| 決済手数料 | 5% |
| 手数料込み月額 | 11,319円(計算上) |
| 12回分の支払総額 | 135,828円(計算上) |
| 月払い契約 | 30日単位の自動更新 |
※2026年11月1日時点で確認した募集情報と契約書面に基づく試算。キャンペーンや支払い方法などによって条件が異なる場合があるため、申込み前に最新の契約書面を確認してほしい。
年間13万円超。
安いと思う人もいるだろう。
プロの相場判断を参考にできるなら、それくらいの価値はあるという考え方も分かる。
しかし、ここで考えたいのは「高いか安いか」だけではない。
毎月お金を払い続けることで、何が手に入るのか。
その日の相場観か。
具体的な売買判断の参考情報か。
それとも、自分自身で相場を判断できるようになるための知識なのか。
似ているようで、まるで違う。
例えば、誰かの見解を聞かなければエントリーできない人がいたとする。
その人がサロンで助言を受けるようになり、取引できるようになった。
一見すると前進だ。
しかし、助言がなくなった途端、何も判断できなくなったら?
それは、自分で歩けるようになったのか。それとも、杖が一本増えただけなのか。
もちろん、投資助言は学習サービスと同じではない。自立したトレーダーを育成することだけが、その役割でもない。
だからこそ、利用者自身が何を求めて契約するのかを明確にすべきだろう。
助言を受けても、最後に注文ボタンを押すのは自分
もう一つ、見落としやすい部分がある。
仮に、何らかの助言を参考にドル円を買ったとしよう。
最初は順調に上昇。
「さすが。入会して正解だった!」
ところが、突然の急落。
含み益が消え、含み損へ。
そのとき、あなたはどうする?
損切りする?
次の助言を待つ?
自分で判断する?
それとも、助言者の分析が正しいと信じて耐える?
これはSECOND STEPで実際にそうした助言が行われているという話ではない。投資助言を利用する際の一般的な場面として考えてほしい。
重要なのは、同じ助言を受けても、建値、ロット、損切り位置、決済タイミングで結果が変わることだ。
そして、契約書面上も最終的な取引判断と成果は利用者に帰属する。
他人の判断を参考にすることはできても、損失まで他人に引き受けてもらえるわけではない。
SECOND STEPの利用価値を考えるなら、この前提は外せない。
なお、契約書面にはクーリング・オフや自動更新、解約方法に関する規定もある。入会を検討するなら、入口の魅力だけでなく、出口の条件も確認しておきたい。
Catch the Waveの評判は?79,000円のインジケーターに潜む「半額」の問題
そして、今回の本丸。
「Catch the Wave」。
水島翔が関わるMT4・MT5用のインジケーターだ。
公式販売ページでは、ダウ理論に基づく水平線、波形の表示、トレンドや目線の転換の可視化、マルチタイムフレーム分析などをサポートする商品として紹介されている。
環境認識を自動化・可視化するツールというわけだ。
そうした機能が役立つ人もいるだろう。
ただ、販売ページを見ていて、機能より先に引っかかった部分がある。
価格表示だ。
通常価格158,000円、期間限定79,000円。その通常価格はいつの価格だ?
公式販売ページには、次の料金が掲載されている。
| 項目 | 掲載内容 |
|---|---|
| 通常価格 | 158,000円(税込) |
| 期間限定価格 | 79,000円(税込) |
| 使用期限 | 購入日から6か月 |
| 6か月以降の料金 | 月額9,800円(税込) |
※2026年11月1日時点の公式販売ページに基づく。価格と利用条件は変更される場合がある。
通常価格158,000円。
期間限定79,000円。
見事に50%引き。
買えば79,000円も得をする。
……そんな気分にさせる数字の並べ方だ。
だが、ちょっと待て。
その158,000円、いつからいつまで通常価格だったんだ?
実は、こうした通常価格と割引価格を並べる「二重価格表示」には、景品表示法上のルールがある。
消費者庁は、過去の販売価格を比較対象として表示する場合、その価格で最近相当期間にわたって販売されていたかどうかなどを判断基準としている。
一般的な目安として、直近8週間のうち過半の期間その価格で販売され、通算2週間以上の販売期間があり、最後にその価格で販売された日から2週間以上経過していないことなどが挙げられる。
ただし、これはすべての二重価格表示に機械的に当てはめる絶対条件ではなく、比較対象価格の性質や販売実態など、個別事情によって判断される。
また、割引率そのものに一律の上限があるわけではない。
つまり、50%引きだから違法という話ではない。
問題になるのは、比較対象となる価格に根拠があるかどうかだ。
「通常価格」と書いた瞬間に、その価格が通常価格になるわけではない。
参考:消費者庁|二重価格表示
では、Catch the Waveはどうなのか。
158,000円という価格で、いつからいつまで販売されていたのだろう。
79,000円という期間限定価格は、いつまでの期間を指しているのだろう。
現時点で、私はこれらを裏付ける販売履歴を確認できていない。
もちろん、それだけで景品表示法違反と断定することはできない。
しかし、だからといって「79,000円も安くなった」と無条件に評価する理由もない。
半額という表示に価値を感じる前に、その半額の根拠を知りたい。
そして、本当に重要なのはその先だ。
仮に通常価格158,000円が適切に設定されたものであっても、現在の79,000円に価格相応の価値があるとは限らない。
割引は、商品の価値そのものを証明してくれない。
しかも6か月の使用期限付き。半額の先に月額9,800円
さらに、もう一つ気になる点がある。
Catch the Waveのプレミアムプランは、公式ページによれば購入から6か月間の使用期限がある。
そして6か月以降は、月額9,800円という継続料金が案内されている。
79,000円。
6か月。
その後、月額9,800円。
仮に初期費用79,000円に加えて、その後6か月間継続した場合は137,800円。
なかなか立派な金額だ。
もちろん、継続利用の条件や実際の課金方法は最新の規約を確認する必要がある。
しかし、ここまで見て、ようやく商品の価格が立体的になる。
入口では「50%引き」というお得感が目に入る。
だが、継続して使うなら、その後の費用まで考えなければならない。
これは別にCatch the Waveだけの問題ではない。
サブスクリプション型のサービス全般に言えることだ。
ただし、買い切りのつもりで検討している人にとって、使用期限と継続料金は重要な情報になる。
商品の値引き額より、最終的な支払総額を見た方がいい。
損切りできない人まで「インジケーターを買おう」と誘導するのか?
さらに、公式販売ページには興味深い購入案内がある。
チャートの方向感が分からない。
重要な価格帯がつかめない。
リスクリワードの算出方法が分からない。
そして、損切りをずらしてしまう。
こうした悩みや考え方を並べたうえで、一つでも当てはまるなら商品の入手を促している。
なるほど。
相当広く網を張っている。
しかし、ここで私は首をかしげる。
損切りをずらしてしまう人に、本当に必要なのはインジケーターなのか?
例えば、エントリー前に損切り位置は決めていたとする。
ところが、いざ含み損が膨らむと怖くなり、損切りを遠ざける。
「いや、このサポートを割っても、次のサポートがある」
「もう少し待てば戻るはず」
「ここで切ったら、その直後に反発するかもしれない」
はい。お馴染みの自己正当化が始まった。
こういう人に必要なのは、新しい水平線なのか。
それとも、事前に損失を受け入れられるロットに落とすことではないのか。
取引計画を見直すことではないのか。
あるいは、そもそもその日はトレードしないことではないのか。
もちろん、損切り位置が分からない人にとって、分析補助ツールが役立つ可能性はある。
しかし、「損切り位置が分からない」と「決めた損切りを守れない」は、別の問題だ。
原因が違えば、解決策も違う。
ところが販売ページでは、性質の異なる悩みを広く拾い上げ、一つの商品へと結びつけている。
商売としては分かりやすい。
だが、FXの悩みを何でもインジケーターの購入理由に変換してしまうのは、少々乱暴ではないか。
それで本当に問題が解決するのか。
購入者が考えるべきなのは、そこだ。
SECOND STEPとCatch the Wave。商品が違っても共通する問題がある
ここまで、二つの有料サービスを見てきた。
SECOND STEPは、月額制の投資助言サービス。
Catch the Waveは、チャート分析を補助するインジケーター。
役割は違う。
だが、購入を検討する人にとって共通する問題がある。
自分に何が足りないのか、分かっているのか?
エントリーの根拠が弱いのか。
損切りが遅いのか。
ロットが大きすぎるのか。
相場環境を見誤っているのか。
それとも、誰かの判断がないと怖くてトレードできないのか。
それぞれ、対処法が違う。
ところが、問題を特定する前に商品へ飛びつくと、この順番が逆転する。
「何か良さそうなツールを見つけた」
「この人の助言なら勝てるかもしれない」
「しかも今だけ半額だ」
そして購入。
……で、あなたの負ける理由は何だった?
そこが分からないままなら、新しい商品を手に入れても、また別の悩みが生まれるだけかもしれない。
私なら、商品を探す前に過去のトレードを見直す。
負けた場面を並べる。
損切りできなかった理由を探る。
不必要なエントリーを拾い出す。
地味だ。
華やかさの欠片もない。
しかし、少なくとも自分が何を改善すべきなのかは見えてくる。
そのうえで、自分の弱点を補えるサービスがあるなら利用を検討すればいい。
順番は、あくまでそちらが先だ。
道具を買ってから、自分の問題を探し始める。
それでは本末転倒ではないか。
水島翔は怪しいのか?私が気になるのは、そのビジネスの構造だ
さて、ここまで読んで、そろそろ答えが欲しい人もいるだろう。
「結局、水島翔は怪しいのか?」
私の答えは、少し違う。
本人の人柄や実際の収益について、根拠なく決めつけるつもりはない。
ただし、公開されている販売手法やビジネスの仕組みについては、批判的に見ている。
月収850万円という目を引く実績。
成功体験を前面に出した書籍。
FX会社の口座開設と結びついた学習コンテンツ。
月額制の投資助言サロン。
そして、通常価格158,000円から期間限定79,000円という表示のあるインジケーター。
一つひとつは、それぞれ独立した活動や商品だ。
しかし、全体を眺めたとき、一つの構図が見えてくる。
FXで成功した人物という看板を中心に、さまざまな商品やサービスが展開されている。
それ自体が不当だとは言わない。
ただ、私はこの構造に対して、かなり慎重だ。
なぜなら、購入者が商品そのものではなく、その人物が見せる成功イメージにお金を払ってしまう可能性があるからだ。
月収850万円。
自由な生活。
成功したトレーダー。
魅力的だろう。
しかし、そのイメージを買ったところで、あなたの口座残高が増えるわけではない。
ここを混同してはいけない。
私は、水島翔が相場分析の知識を持っていないとは考えていない。
公開されている発信内容でも、ダウ理論や複数時間足の分析などを扱っている。
ただし、こうした知識を説明できることと、その知識を有料商品として販売する価値を証明できることは別だ。
そして、何より気になるのは、トレーダーとしての長期的な成績以上に、商品やサービスの販売構造が目立つことだ。
だから私の評価は、純粋な相場研究者というより、FXを題材にビジネスを展開する発信者に近い。
もちろん、トレーダーであることとビジネスマンであることは両立する。
ただし、ビジネスの成功が、そのまま相場での実力の証明になるわけではない。
まして、購入者が同じように稼げるという保証にもならない。
まとめ|大漁旗より、その釣り道具の価値を見ろ
水島翔は、元漁師という経歴を持ち、FXで月収850万円を達成したと公表しているトレーダー・発信者だ。
YouTubeや書籍で情報を発信し、無料学習コンテンツ、投資助言サロン、インジケーターなども展開している。
今回、公式ブログや販売ページを調べて見えてきたのは、単なるトレード手法の話ではない。
成功実績を看板にして知名度を集め、学習コンテンツや口座開設、さまざまな有料サービスにつなげていくビジネスの仕組みだ。
それが商売として成立していることと、提供される商品が価格相応の価値を持つことは別である。
特にCatch the Waveの二重価格表示については、通常価格158,000円の根拠や期間限定価格の条件など、購入前に確認したい疑問が残る。
もちろん、これらの疑問だけで違法な販売が行われていると判断することはできない。
しかし、疑問を持つことと、不正を断定することは違う。
疑問を持ったなら、根拠を探せばいい。
納得できる根拠が示されたなら、評価を変えればいい。
そのくらいの柔軟さは持っていたい。
そして、もう一つ。
誰かを信用するかどうかを、その人の人気や肩書だけで決める必要はない。
登録者が多いから信用できる。
出版社から本を出しているから信用できる。
月収850万円と書いてあるから信用できる。
そんな判断をする前に、少しだけ考えてほしい。
なぜ、その人を信用するのか。何を根拠に、その商品にお金を払うのか。
説明できるだろうか。
最後に、一つだけ。
漁師が大物を釣った。
それは立派なことだ。
だが、その漁師から高額な釣り道具を買えば、あなたも大物を釣れるのか?
そんなわけがない。
そして、その釣り道具に価値があるかどうかを、売っている漁師本人に判断してもらうのか?
それもおかしな話だ。
信用するか。購入するか。最後に決めるのは、あなた自身だ。
私の意見を鵜呑みにする必要もない。
ここに書かれた事実を確かめ、自分の頭で考えればいい。
相場で生き残るために必要なのは、誰かを信じ抜く能力ではない。
間違っているかもしれないと疑い、自分で判断し直せる能力だ。
その能力まで、他人に預けてはいけない。


オススメ・ジャンル別ランキング_2026年最新版の検証・評価レビュー(嘘のない本物).jpg)


