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初心者でもラクして稼げそうだから、FXをやっている?

今のFXをやっている人達の大半は、
別にFXじゃなくてもいいんじゃなかろうか、と思う事が良くあるのですよね。

昔から投資に興味が合ったり、外国為替に興味があるから
FXをやっているわけではない。

ネット上で何かしらを見て、ラクして稼げると思ったから、
FXをやっている
んじゃないかと。

始めはね。

でも、そこからが分かれ道であり、徐々に差が開いていきます。
分岐点です。

何が何でもFXで稼ぐと決めた人は這い上がっていき、徐々に成果が出て
勝てるようになる場合。

一方で、何もやらずに、次から次へとラクできそうな、
情報商材を読んでは満足し、次の情報商材を探し求める旅にでる場合。

後者の場合、まず間違えなくFXでは永遠に勝てませんし、
それどころか徐々に口座残高が削られ、退場から破綻への道を進むことになります。

「FXなんて勝てるわけないし、もうやーめた。」
となるわけです。

これは一体、どういうことなんだろう?

片手間とほったらかし、FX自動売買ソフトにシグナル配信サービス

「片手間」や「ほったらかし」が実現するなら、
それは本当に理想的な世界なのか?

・・・・・

はじめに謝っておきますけど、今回のテーマは軽いタイトルの割りに、
前半が人によっては眠いです。

おそらくマジに眠いです。

論理学っぽい話を少ししているので。

なるべくわかりやすく説明しているつもりですが、
ってかなるべく乱暴に説明しているつもりですが、

別にそこは飛ばしてもかまわないので、
眠くなって途中で読むのやめそうな場合は後半から読んでください。

えーと、では早速眠くなる本文ですが、よく私は、

「自動売買ツールで儲かるわけがない。もしあったら他人に教えませんよ」
「片手間とか、変な幻想を抱くのはやめてください」

「国内FX業者の大半は元締め状態と同じだから、口座開設しても無駄です」
「極小スプレッド比較サイトは見せかけだけの数値遊びにすぎず、意味なんてありません」

「ほったらかしでFXで勝てるとか、バカじゃないんだから求めないでください」
「楽して儲かるのは、最低2~3年死ぬ気でチャートと向き合った後ですから」

「勉強も努力もしないで、外国為替市場で勝てるわけがないのは当たり前です」
「海外にもFX口座はあるのだから、海外の情報も探しましょう」

などと言います。

そうして無邪気な夢をぶち壊してしまうような事も少なからずあるわけですが、
それでも真実を伝えなければいけないと思っているから、言っているわけです。

だって、たとえば私が

「ついに見つけました!完全ほったらかし自動売買ツール!
寝ているだけで毎月200万円稼げます!!」

「スプレッド0の口座です!しかも手数料がゼロで注文がサクサク通ります!
素晴らしい国内FX業者!口座開設すれば先着で50万円のキャッシュバックがあります!!」

って言えば、多分1000人くらいお金払うと思うんですよ、
このブログの訪問者だけで。

一部は「コイツはまたなんか言ってるぞ、今度は何をやるつもりなんだ?」って
純粋な興味から。

残りのほとんどは「自分にも稼げるのかなあ、FXで稼げたらおいしいなあ・・・」って、
ガチな感じで(笑)

つまり、簡単にスグ儲かるFX必勝法。

それが、ほったらかし。
それが、片手間。

確かに、片手間「っぽい」裁量トレード手法のFX情報商材とか、
ほったらかしに「近い」FXオートシステムツールとか、そういったものなら紹介できます。

それを、完全に「片手間」「ほったらかし」であるかのような
ふりをして。

でも、あえてそれをやらない。

まあ、人としてやらないのは当然だろうというのはあります。

それに加えて、「完全ほったらかしで誰でも毎月大金を稼げる」
なんてのは真実ではありえないからです。

そう、真実では「ない」のではなく、真実では「ありえない」んですね。

真実でないのは当然として、真実になる可能性も、
現時点ではありえない。

そう私は思っています。

それはなぜか?

なぜそう言い切れるのか?

その理由は、実はすごく簡単です。

「日本は資本主義の国だから」

という一言で終わってしまいます。

経済学やファンダメンタルズ分析以前の話

私は、実は経済学と言うのはあんまよくわかってなくて、
ミクロもマクロもゲーム理論もさわり程度、複雑な数式を処理して云々、

というのはほぼ出来ないですが、その代わりに用語の
本質を追いかけるのが好きなんですね。

それは広く哲学的な営みになるのかもしれませんが、例えば、
「資本主義ってそもそも何よ?」

っていう問いかけについて、あれこれ調べたり考えたりするのが
たぶん得意なんです。

難しい経済理論を必死に覚えて数式いじるより、
そっちの方が意義深いことなんじゃないか?とか思っちゃうタイプなんで。

で、そんな私が「資本主義」という用語の意味を考えていた頃、思い至ったのが、

「ああ、資本主義国であるということと、
誰でもほったらかしで稼ぎまくれるということは、原理的に両立し得ないんだ」

ってことなんですね。

この事に気がついたとき、今まで投資や情報ビジネスの構造的な側面から
「ほったらかしなんてありえない」と言っていただけだったのが、

「資本主義というパラダイムの中ではほったらかしなんて原理的に
ありえない」という言い方ができるようになったわけです。

私の中では、結構大きな発見でした。

その大きな大きな発見の全貌を、これから数十行で教えます。

まとめるのしんどいけど(笑)。

まず、資本主義の言葉的な意味は、
「資本(お金)が一番大事だと思うこと」

と、乱暴に表すことができます。

「~主義」というのは、分かったようで実はよくわかってない
言葉ランキング上位の言葉だと思うのですが、

私の経験上では、
「~が一番大事だと思うこと」と置き換えてもらえば、
ある程度の犠牲はあるものの、ほぼ正確な意味として理解できます。

民主主義。
民主が一番大事。

民族主義。
民族が一番大事。

愛国主義。
愛国が一番大事。

社会主義。
社会が一番大事。

個人主義。
個人が一番大事。

とか。

まあそんな感じですが、話を戻して資本主義。
お金が一番大事。

お金が万物の尺度。
そんな思想が資本主義の言葉的な意味での本質です。

で、ですよ。

お金が一番大事だということは、実際問題、
どのようなことを引き起こしているのかというと、それはもう無数にあります。

その中で、ここで注目したいのは「価値」についてです。
「価値」とは何か?

ここに答えを求めたくなるとゆーか、そもそも価値とは何なのか?

人によって違うじゃんって感じなのですが、
乱暴に言えば「需要と供給のバランス」ですね。

供給が少なくて需要が多いものは値段が高くなる。
供給が過多になれば値段は安くなる。

ものすごいシンプルな理論です。

実際にはまったく現実の世界を説明できないのですが(笑)、
それでも思想としては正しい。

これをふまえると、資本主義における「価値」とは、

1.希少なものは値段が高い(⇒需要と供給のバランスより)
2.値段の高いものは価値が高い(⇒お金が万物の尺度だから)

よって

3.希少なものは価値が高い

という仮言三段論法によって説明することができます。

仮言三段論法とは、「AならばB、BならばC、よってAならばC」という
ものですが、まあ、規則さえ理解できれば名前なんていくらでも
忘れていいです。

・私が勉強しなければ、テストで赤点になる。
・私が赤点になれば、お小遣いがもらえない。

よって

・私が勉強しなければ、私はお小遣いがもらえない。

経験あると思うんですが、実際問題こーゆーもんです。

これでわかんなければ今日はもう寝てください。
もう朝ですけど。

で、少し眠くなってきても起きている私は話を進めるわけですが、
結論として得られた「希少なものは価値が高い」という
資本主義における「価値」の本質。

裏を返せば「たくさんあるものは価値が低い」わけですが、
さあ、この結論を「ほったらかし」などに当てはめてみましょう。

みんながFXで知りたい事。「ほったらかし」を欲しがる理由とは?

それは

1.働かずにお金がほしいから

という理由と

2.働かずにお金を稼ぐ方法というのが非常に希少だから

という理由の、2つの理由によっていると思うわけです。

この2つの欲求を満たしてくれるのが、「ほったらかしノウハウ」
なわけですね。

だから「価値」が高い。

だからFX情報商材がほしい、と。

ではここで、この「誰でもほったらかしで稼げるFX投資の究極ノウハウ」が
広く出回ったと仮定しましょう。

だれかが情報商材を作り上げて、広めてくれたんです。

いい人ですね。

神様のような人ですね。

すると、どーゆーことが起こるか。

1.ほったらかしノウハウは誰でも手に入れることができ、
だれでもがっぽがっぽと大金を稼ぐことができるようになる

2.資本主義の世の中では、誰でも持っているものは価値が低い

よって

3.「ほったらかしノウハウ」と「お金」の両方の価値が低くなる

という結論が得られます。

さっきのとは微妙に違う論理展開ですが、その説明を始めると、
寝ない人が4人くらいになってしまう気配なので、
その辺はもうほっときます。

ここで大事なのは、「ほったらかしでがっぽがっぽ稼げますよノウハウ」の
存在が広まり、誰でもアクセスでき、本当に誰でも結果を出せる
ものだったとするならば、

「ほったらかしノウハウ」と「お金」の両方の価値が低くなってしまう
ということなんです。

だって、そんな夢みたいな方法があれば、1億2000万人全員が
試したいじゃないですか。

英訳してプラス10億人。

中国語訳してプラス10億人。

すぐに世界の3人に1人が実践してしまいます。

そんなに実践されて、大金をほったらかしでがっぽがっぽ稼がれた日には、
もうそのノウハウとお金の価値は地を這ってしまいますよ。

で、ほったらかしノウハウの価値が低くなることは
全然問題ないとしても、お金そのものの価値が低くなることは、
資本主義の国としては非常に困るわけです。

いわば、ハイパーインフレーションが起こっている状態。

日本経済は破綻。
世界経済も破綻。

為替相場は荒れに荒れる。

FX取引業者も破綻。
専業トレードは失業。

お金がほしかったはずなのに、お金よりもモノがほしくなる
世界ですね。

すぐにモノに換えてしまう。

それは「資本が一番大事」である資本主義の国としてはありえない
ことです。

というか、そうなったら「資本が一番大事なわけではない」んですから、
資本主義の国ではなくなってしまいます。

モノ主義国??

だから、資本主義の国である限りは、
原理的に「誰でもほったらかしでがっぽがっぽ」などということはありえない、
というわけなのです。

さて、こっからは眠くならない話です。
多分。

「そんな話、夢みたい!」

今の世の中、こう思う話を持ちかけてくる人はたまに、
もしくは頻繁にいます。

この自動売買ソフト(EA)を使えば、
誰でも10万円が1億円になります、とか。

このシグナル配信サービス通りに取引してれば、
何も考えずに、勝ち続けることが出来ます、とか。

しかし、夢みたいな話は、夢だからいいのです。

夢だから、手に入ることがないから、価値がある。

手に入ってしまえば、それも普及してしまえば、
それに価値はなくなってしまうんですね。

今回、なんだか理屈臭いことを色々と話しましたけど、
そんなもんはさっと読んでわかった気になってくれればいいです。

それより大事なのは、日々家電量販店などの価格競争、食品や飲料の
価格競争を見て、なんとなくそれを実感すること。
(特に家電はヤバイ 笑)

本当にみんなが手に入れられるもの、そんなものの価値は、
ドンドン下がっていってしまうのです。

コモディティって言う人もいますよね、そーゆーものを。

コモディティ化というのは、価値を下げていく過程でもある。

それをしっかり実感して、記憶しておけば、「誰でもほったらかし」や
「片手間で毎月数百万」なんて世界が、本当にあるのかどうか、

そしてそんな世界に本当になってほしいのかどうかは、
自ずとわかると思うんです。

もちろん、人間は強欲ですから

「自分だけは・・・FXで・・・ラクして勝ちたい・・・」

なんて考えてしまいがち。

でも、みんなそう考えているんですよ。

本当に「自分だけ」だったことなんて、今まで生きてきて数える
くらいしかなかったと思うんです。

その辺もあわせて肝に銘じ、紙に書き、現実を受け入れ、
目の前に貼っておくといいですよ。

誘惑には、打ち勝たなければいけませんから。

トレードで勝つというのは、そこからお金をきちんと
稼ぎ続けるというのは、誘惑に打ち勝つ行為の連続でもあります。

誘惑に打ち勝ち、堅牢な習慣を作り上げること。

放置プレイはありえない。

これでしか、安定的・継続的に稼ぐことはできないんです。


追伸:

ほとんど人はこのような単純な理屈が分かっていません。
逆に言うと、この単純な理屈が分かれば、FXで勝てるようになります。

ラクをして自動売買ツールやほったらかしOKが謳い文句の
詐欺クソ商材に飛びつく人が多い世の中。

キャッシュバック目当てで口座開設したけど、
スプレッドが広がり、注文は通らず、ロスカットされまくって退場する人が後を絶たない。

しかし、これはあなたにとってチャンスです。
このような人達とは違う事をすれば良いだけなんですから。