
同じドル円です。
同じ1時間足です。
同じ時間帯です。
変えたのは、チャートの表示方法だけ。
なのに。
ずいぶん違う相場に見えます。
MT4では、
「ローソク足」「バーチャート」「ラインチャート」の3種類を標準で表示できます。
とはいえ、
普段ローソク足しか使っていない人も多いでしょう。
というか。
普通、それで困りません。
私も基本はローソク足です。
でも、せっかくMT4に最初から3種類ある。
なら、
同じ相場を全部で見てみましょう。
ローソク足以外なんて見る意味ないでしょ。
まあ。
そう言わずに。
MT4には3種類のチャート表示がある
MT4で標準的に切り替えられるチャートは、次の3種類です。
- バーチャート
- ローソク足
- ラインチャート
相場そのものが変わるわけではありません。
同じ価格データを、どう見せるかが違います。
バーチャート
バーチャートでは、1本のバーで値動きを表示します。
高値・安値に加えて、始値と終値も確認できます。
ローソク足のような太い実体がないので、
見た目はかなりスッキリしています。
ローソク足
おそらく、FXでは一番見慣れている表示です。
実体とヒゲによって、
始値・高値・安値・終値を視覚的に把握できます。
上がった。
下がった。
長いヒゲが出た。
大きな陽線だ。
一瞬で分かります。
そりゃ普及するわ。
ラインチャート
ラインチャートは、各バーの終値を線で結んだ表示です。
ローソク足の実体もありません。
ヒゲもありません。
高値・安値の細かい情報を削って、
値動きの流れをかなり単純化して見せます。
同じドル円を3種類のチャートで比較してみる
言葉だけだと面白くありません。
実際に比べます。
今回の条件は同じです。
- 通貨ペア:USDJPY
- 時間足:1時間足
- 表示期間:同じ
- 価格帯:同じ
- チャートの拡大率:同じ
変えるのは、チャートの種類だけ。
余計な言い訳ができない条件にしました。
バーチャート|値動きの骨だけになる
まず、バーチャートです。

……地味です。
悪口ではありません。
値動きの情報はちゃんとあります。
ただ、人見知りなのか
ローソク足ほど、話しかけてきません。
大陽線。
大陰線。
ヒゲが長い。
そんな視覚的な主張が弱くなります。
その結果、
相場が少し無機質に見えます。
言い換えれば、
値動きの骨格だけ見ている感じです。
派手さはない。
でも、
余計な色や実体に感情を引っ張られにくい。
これはこれで悪くありません。
ローソク足|やっぱり一番情報量が多い
次に、ローソク足です。

はい。
いつもの相場が帰ってきました。
実体。
ヒゲ。
陽線。
陰線。
1本見ただけでも、
かなり多くの情報が入ってきます。
だから使いやすい。
私も普段はこれです。
ただし。
情報量が多いということは、感情も動きやすい。
長い陰線が出れば、
急に弱く見える。
長い上ヒゲが出れば、
「上は重いのか?」と考えたくなる。
ローソク足は便利です。
ただ。
便利すぎて、たまにしゃべりすぎます。
ラインチャート|同じ相場なのに急に平和になる
最後に、ラインチャートです。

ヒゲが消れました。
実体も消れました。
陽線も陰線もありません。
さっきまで、
急騰した。
急落した。
ヒゲが刺さった。
そんなことを言っていた相場が。
ずいぶん聞き分けのいい相場になりました。
同じドル円です。
同じ1時間足です。
でも、
ラインチャートにするとかなり穏やかに見えます。
もちろん、
値動きが穏やかになったわけではありません。
単純に、
高値・安値やヒゲの情報が画面から消えただけです。
その代わり、
終値ベースで大きな流れを見るには分かりやすい。
細かいノイズを見たくない時には、
意外と面白い表示です。
なぜ同じ相場なのに見え方が変わるのか?
答えは単純です。
こちらに渡される情報の量が違うから。
相場そのものは何も変わっていません。
ドル円が、
ラインチャートにした瞬間だけ急に大人しくなったわけではありません。
表示されている情報が減っただけです。
ローソク足では、
始値と終値を実体で、高値と安値をヒゲで見せます。
バーチャートも価格情報は持っていますが、
視覚的な主張はローソク足より弱い。
ラインチャートになると、
MT4ではバーの終値を結んだ線になります。
つまり。
何を見るか以前に、何を見せられているかが違います。
チャートは価格データです。
でも、
その見せ方まで完全に同じではありません。
ここは意外と面白いところです。
ローソク足・バーチャート・ラインチャートはどれを使えばいい?
ここまで読んで、
「で、結局どれを使えばいいんです?」
となると思います。
私は、
普段使いならローソク足でいいと思っています。
無理に3種類を使い分ける必要はありません。
「上級者は3種類を使いこなす」
みたいな話にもする気はありません。
そんな資格試験はないです。
ローソク足が向いている人
基本的には、多くのFXトレーダーです。
高値・安値。
始値・終値。
実体。
ヒゲ。
情報量が多く、
値動きも直感的に把握できます。
特に理由がなければ、
まずローソク足で困りません。
バーチャートが向いている人
ローソク足の色や実体に、
少し反応しすぎてしまう人。
値動きをもう少し淡々と見たい人。
そんな人は、
一度バーチャートにしてみる価値があります。
派手さはなくなります。
相場から感情を少し抜く。
そんな見方もできます。
ラインチャートが向いている人
大きな流れだけ確認したい人。
終値ベースで方向を見たい人。
ヒゲや細かい値動きを一度無視したい人。
ラインチャートにすると、
かなり情報が整理されます。
ただし当然、
消えた情報は見えません。
シンプルになった=優秀になった、ではありません。
チャート表示を変えると分析結果まで変わるのか?
価格データそのものが変わるわけではありません。
だから、
表示を変えただけで別の相場になるわけでもありません。
ただし。
自分が注目する場所は変わる可能性があります。
ローソク足なら、
ヒゲを見る。
大陽線を見る。
包み足を見る。
ラインチャートなら、
そもそもヒゲは見えません。
目に入らなければ、
当然そこへの意識も弱くなります。
つまり。
同じ相場を見ていても、
何を重要だと思うかが少し変わる。
ここは覚えておいていいと思います。
ただし、
チャートを変えただけで相場まで変わった気になるのはやめましょう。
変わったのは画面です。
MT4でローソク足・バーチャート・ラインチャートを切り替える方法
切り替えは簡単です。
MT4上部のチャート用ツールバーから、
それぞれのアイコンを押すだけです。
メニューの「チャート」からでも変更できます。
ショートカットキーを使うなら、
次の通りです。
- Alt+1:バーチャート
- Alt+2:ローソク足
- Alt+3:ラインチャート
3秒で変えられます。
勝てるようになるかは知りません。
でも、
自分が普段どれだけローソク足の見た目に影響されているかは分かるかもしれません。
まとめ|同じ相場でも、見せ方が変われば印象は変わる
今回使ったのは、
同じドル円。
同じ1時間足。
同じ期間です。
それでも、
- バーチャート
- ローソク足
- ラインチャート
この3種類を切り替えるだけで、
見た目の印象はかなり変わりました。
相場が変わったわけではありません。
変わったのは、こちらが受け取っている情報です。
普段ローソク足しか見ないなら、
たまには表示を変えてみても面白いです。
新しいインジケーターを入れる必要もありません。
何かを買う必要もありません。
MT4に最初からあります。
そして、
いつものドル円が少し違って見えます。
勝率が上がるか?
そこまでは知りません。
ただ、
いつも見ているチャートを一度疑ってみる。
そのくらいは、
悪くないと思います。





