
21時29分。
ドル円。
静か。
いつも通り。
そして、
21時30分。
米雇用統計、発表。
……
いや、急にどうしたん。
さっきまで普通やったやん。
ローソク足が伸びる。
戻る。
また伸びる。
スプレッドも、
普段とは違う。
注文した価格から、
少しズレて約定することもある。
FXを始めたばかりの頃、
こういう場面を見ると、
「指標発表時って、
取引して大丈夫なの?」
と思うかもしれません。
あるいは逆に、
「こんなに動くなら、
ここだけ狙えば一気に取れるんちゃうか。」
と思う人もいるでしょう。
気持ちは分かります。
値動きだけ見れば、
かなり魅力的です。
ただ、
私は指標発表時の相場を見ると、
朝の通勤ラッシュを思い出します。
普段は普通に乗れる電車。
同じ駅。
同じホーム。
でも、
平日の朝8時。
人。
人。
人。
同じ電車なのに、
乗り方まで同じでいいとは限りません。
FXも似ています。
指標発表時だから、
突然別の市場になるわけではありません。
でも、
注文が集中し、
値動きが急激になれば、
普段と同じ感覚では扱いにくくなります。
この記事では、
XMTrading(XM)で指標発表時にトレードしてよいのか。
雇用統計やCPI、FOMCの時に、
スプレッドや約定はどうなりやすいのか。
そして、
指標時に大きなロットで飛び込む前に、
何を考えておいた方がよいのか。
満員電車に例えながら、
順番に見ていきます。
XMで指標発表時にトレードしてもいい?
まず、
一番気になるところです。
経済指標の発表時にトレードすること自体が、
一律に禁止されているわけではありません。
XMTradingでは、
経済指標カレンダーも提供されています。
また、
雇用統計・CPI・FOMCなどを扱う学習コンテンツも用意されています。
さらに現在の取引条件では、
市場を動かすニュースがある場面でも、
条件に応じたレバレッジを利用できる旨が案内されています。
なので、
「雇用統計の時間にポジションを持った。」
「CPI発表後に普通に売買した。」
それだけで、
即アウト。
という話ではありません。
ただし、
ここで一つ注意があります。
「指標時に取引すること」
と、
「指標時に発生する特殊な状況だけを意図的に利用すること」
は、
同じではありません。
例えば、
接続遅延。
レート表示のズレ。
他社との価格差。
こうした取引環境の差を意図的に利用する行為は、
普通の指標トレードとは別に考えた方がよいです。
また、
経済指標発表直後だけの急変動を意図的に狙う取引を繰り返す場合も、
規約との関係には注意が必要です。
なので、
「XMは指標時でも売買できる」
と、
「何をやってもいい」
は、
別です。
指標発表時の相場は「朝8時の満員電車」
普段の電車。
昼間。
座れることもある。
ドアが開く。
普通に乗る。
目的の駅で降りる。
特に問題なし。
では、
平日の朝8時。
新宿。
渋谷。
品川。
……
話が変わります。
ホームに人が集まる。
一本の電車へ、
一気に乗ろうとする。
電車そのものは、
いつもの電車です。
ただ、
人が集中している。
FXの指標発表時も、
これに少し似ています。
発表前後に、
大量の注文が一気に入る。
市場参加者が、
「予想より強い。」
「いや、
この数字なら売りだ。」
「もう織り込み済みや。」
「いや知らん、
とりあえず買う。」
いろいろな判断を、
短時間でぶつけます。
すると、
価格が速く動きます。
相場が混んでいる。
私は、
そう考えると分かりやすいと思っています。
指標発表時はなぜスプレッドが広がりやすい?
普段なら、
ドル円の買値と売値の差は比較的小さい。
ところが、
重要指標の発表前後では、
スプレッドが普段より広がることがあります。
これも、
満員電車で考えると分かりやすいです。
昼間なら、
ドアが開けば普通に乗れる。
でも、
通勤ラッシュ。
人が集中する。
一瞬で状況が変わる。
普段と同じ隙間では、
うまく乗れない。
相場でも、
買いたい価格と、
売りたい価格の間が、
一時的に広がることがあります。
ここで怖いのが、
「普段のスプレッドで計算したから大丈夫。」
と考えることです。
普段。
0.〇pips。
指標直後。
……
今日だけ混んどる。
そんなことがあります。
特に短い値幅を狙うスキャルピングでは、
スプレッドが広がるだけでも、
計算がかなり変わります。
5pips取りたい。
でも、
入口のコストが普段より大きい。
これでは、
同じ5pipsでも意味が変わります。
「滑る」とは?注文した価格で必ず約定するわけではない
次が、
スリッページです。
簡単に言えば、
注文した価格と、
実際に約定した価格がズレること。
です。
これも、
満員電車でいきます。
ホームで、
「このドアから乗ろう。」
と思っていた。
電車が来る。
人が押し寄せる。
押される。
流される。
気づいたら、
隣のドア。
いや、
そこから乗る予定ちゃうねん。
でも、
乗っている。
スリッページも、
感覚としては近いです。
例えば、
150.000円で買いたい。
注文。
しかし、
その瞬間に価格が急激に動く。
150.000円では約定できず、
別の価格で約定する。
こうしたズレが、
スリッページです。
XMはマーケット執行を採用しており、
その時点の市場状況に応じた価格で注文が執行されます。
つまり、
「押した価格で絶対に約定する」
という仕組みではありません。
普段なら小さなズレでも、
値動きが激しい場面では、
その影響が大きくなることがあります。
損切りを入れておけば絶対その価格で切れる?
ここも、
初心者にはかなり重要です。
損切り。
入れてある。
だから、
安心。
……
方向性としては正しいです。
損切り注文は、
入れておいた方がよい。
ただ、
指定した価格で必ずピッタリ約定するとは限りません。
指標発表時のように、
価格が一気に飛ぶ場合。
損切り価格を通過して、
次に取引可能な価格で約定することがあります。
例えば、
損切り。
149.900円。
しかし、
発表直後。
149.900円。
飛ぶ。
149.850円。
その場合、
予定より大きな損失になる可能性があります。
これも、
満員電車で、
「次の駅で降ります。」
と思っていたのに、
人。
人。
人。
降りられへん。
……
次。
そんな感じです。
もちろん、
毎回そうなるわけではありません。
ただ、
指標発表時は、
普段よりその可能性を意識した方がよいです。
雇用統計・CPI・FOMCは特に動きやすい
経済指標にも、
いろいろあります。
すべてが、
満員電車になるわけではありません。
駅前の小さなバスくらいの時もあります。
一方、
世界中のトレーダーが注目する指標があります。
- 米雇用統計(NFP)
- 米消費者物価指数(CPI)
- FOMC政策金利・声明
- FRB議長会見
- 米GDP
- 小売売上高
特に、
米雇用統計・CPI・FOMC。
このあたりは、
市場の金利見通しを大きく変えることがあります。
発表内容が、
市場予想と大きくズレる。
すると、
ドル。
金利。
株。
GOLD。
いろいろな市場が一斉に反応します。
つまり、
朝8時の山手線に、
お盆の新幹線と年末の東京駅まで混ぜたような日があります。
ちょっと、
混ぜすぎですが。
それくらい、
普段とは違う値動きになることがあります。
指標発表で一気に稼げる?
できます。
……
勝てれば。
当たり前ですが。
指標発表時は、
短時間で大きく動くことがあります。
10pips。
30pips。
50pips。
それ以上。
大きく動けば、
短時間で大きな利益になる可能性があります。
だから、
指標トレードは魅力的に見えます。
しかもXMは、
高いレバレッジを利用できます。
そこで、
指標。
ハイレバ。
大ロット。
……
全部乗せ。
したくなる。
でも、
私はここで一回止まります。
大きく動く。
これは、
大きく利益になる。
だけではありません。
大きく損失になる。
も、
同時に意味します。
上方向だけ、
指標発表になってくれるわけではありません。
相場、
そこまで親切ではないです。
指標時の大ロットは「満員電車にスーツケース2個」
朝8時。
満員電車。
そこへ、
巨大なスーツケース。
2個。
乗れなくはない。
でも、
なぜ今それをやる。
と思います。
指標発表時に、
普段より大きなロットを使うのも、
私は似た感覚があります。
ただでさえ、
値動きが速い。
スプレッドも変わりやすい。
滑る可能性もある。
そこへ、
普段より大きなロット。
リスクが、
一気に重くなります。
XMの最大レバレッジが高いから、
大きなロットを持てる。
それは事実です。
でも、
持てるロットと、
指標時に持っていいロットは別です。
このあたりは、
通常時以上に慎重に考えた方がいいと思います。
1ロット。 「1」です。 数字だけ見ると、 たいしたことなさそうです。 0.01でもない。 0.1でもない。 ただの「1」。 ところがFXでは、 この「1」がなかなかデカい。 XMTrading(XM)のスタンダード口座 …
なお、
XMの最大レバレッジそのものと、
実際に何倍使うかは別の話です。
XMハイレバのやり方を、最大1000倍の設定、ロット管理、損切り、制限解除の注意点まで解説。ハイレバはロットを上げることではなく、少ない証拠金で余裕を作る仕組み。実際にXMを使ってきた経験から、初心者が失敗しやすいポイントも整理。
指標前にポジションを持っている場合はどうする?
これも、
一律の正解はありません。
保有する。
一部利確する。
全部閉じる。
損切り位置を確認する。
いろいろあります。
ただ、
一つだけ確認したいことがあります。
「指標があることを知った上で、
そのポジションを持っているか。」
です。
これ、
かなり違います。
指標を知っている。
損失額も計算している。
それでも持つ。
これは、
判断です。
一方、
普通にポジションを持つ。
21時30分。
ローソク足。
ドーン。
「何これ。」
経済カレンダーを見る。
雇用統計。
……
知らんかった。
これは、
ちょっと避けたい。
少なくとも、
重要指標の時間は、
事前に確認しておいた方がよいです。
「指標発表前に両建てすれば勝てる」は注意
上か。
下か。
分からない。
なら、
両方持つ。
どっちか当たる。
……
一瞬、
賢そうに見えます。
ただし、
XMで両建てを行う場合は、
規約を確認した方がよいです。
同一口座内の通常の両建てと、
複数口座・他社口座などを利用した取引では、
扱いが同じではありません。
また、
指標発表時の価格差や、
接続遅延などを利用する目的の取引は、
普通の方向性トレードとは別です。
「指標だから何でもあり」ではありません。
このあたりは、
事前にルールを確認しておいた方がよいです。
XMの両建てルールについては、
こちらで詳しく整理しています。
XMで両建て。 できるのか。 禁止なのか。 調べてみると、 「XMは両建てOK」 と書いてある。 安心。 ……少し待ってください。 XMでは両建てそのものは禁止されていません。 ただし、 同じ口座の中で両建てすることと、 …
私なら指標発表時にどうする?
私は、
指標発表だから必ず取引しない、
とは決めていません。
一方で、
「今日は指標だから、
ここで大きく取りに行こう。」
とも考えません。
見るのは、
- 何の指標なのか
- 発表時間はいつか
- 今持っているポジションはあるか
- ロットは大きすぎないか
- 損切りまで何pipsあるか
- 滑った場合でも許容できる損失か
このあたりです。
そして、
少しでも、
「これは、
普段の自分のトレードじゃないな。」
と思ったら、
見送ります。
非常に地味。
でも、
指標はまたあります。
雇用統計。
毎月あります。
CPI。
また来ます。
FOMC。
逃げません。
むしろ、
定期的に来ます。
今回だけ絶対に乗らなければいけない電車ではありません。
満員電車が嫌なら「時差出勤」すればいい
朝8時。
満員電車。
嫌。
では、
どうするか。
一本早くする。
一本遅くする。
時差出勤。
フレックス。
そして、
在宅勤務。
乗らない。
最強です。
FXも同じです。
指標発表の瞬間を、
必ず取引する必要はありません。
例えば、
21時30分に指標。
21時29分。
入らない。
21時30分。
見ている。
21時35分。
まだ荒い。
見ている。
21時45分。
少し落ち着いた。
そこから考える。
これも、
立派な選択です。
指標を避けることは、
チャンスを逃すことではありません。
自分が扱いにくい相場を、
わざわざ触らないだけです。
通勤ラッシュを避けるために、
9時半に出社する人を、
「満員電車から逃げた。」
とは言いません。
ただ、
賢く時間をずらしています。
FXでも、
それでいいと思います。
指標発表時こそ「何pips取れるか」より「いくら失うか」
指標発表。
50pips。
動くかもしれない。
すると、
「0.1ロットなら、
これくらい。」
「1ロットなら、
これくらい。」
利益計算。
速い。
人間、
こういう時だけ暗算が速くなります。
でも、
同じ計算を、
損失側でもやった方がいいです。
30pips逆。
50pips逆。
さらに滑る。
その時、
いくら減るのか。
指標発表時ほど、
利益より先に損失額を計算する。
私は、
こちらの方が重要だと思っています。
ロットの決め方については、
こちらの記事でも詳しく説明しています。
XMのロット計算方法を初心者向けに解説。資金1万円・3万円・5万円・10万円の目安や早見表、スキャルピング・デイトレ・スイング別の考え方、損切り幅から逆算する安全なロット管理について実体験を交えて紹介します。
XMの指標トレードに関するよくある質問
XMでは雇用統計の時にトレードできますか?
経済指標発表時の通常のトレード自体が、
一律に禁止されているわけではありません。
ただし、
指標発表直後の急変動だけを意図的に狙う取引や、
接続遅延・レートエラーなど取引環境の特殊な状況を利用する取引は、
普通の指標トレードとは分けて考える必要があります。
指標発表時はレバレッジが下がりますか?
現在のXMTrading公式では、
市場を動かすニュース時でも、
利用条件に応じたレバレッジを維持する旨が案内されています。
ただし、
口座の有効証拠金などによる通常のレバレッジ区分はあります。
雇用統計ではスプレッドが広がりますか?
重要指標の前後は、
市場の価格変動が大きくなり、
普段よりスプレッドが広がることがあります。
特に短い値幅を狙う場合は、
普段のスプレッドだけで損益を計算しない方がよいです。
指標時に損切りを入れておけば安心ですか?
損切り注文は重要です。
ただし、
急激な値動きでは、
指定価格からズレた価格で約定する可能性があります。
そのため、
「損切りを入れたから損失額は絶対に固定」
とは考えない方がよいです。
指標トレードは初心者にもおすすめですか?
私は、
初心者が最初から指標発表の瞬間だけを狙う必要はないと思っています。
まず通常時の値動き、
スプレッド、
ロット、
損切りの感覚を理解してからでも遅くありません。
指標は、
毎回あります。
焦って最初の満員電車へ飛び込む必要はありません。
指標発表時は「いつもの電車」だと思わない
XMで指標発表時に取引する。
それ自体を、
私は否定しません。
大きな値動きを狙うトレードもあります。
上手く乗れれば、
短時間で利益になることもあります。
でも、
普段の相場。
指標発表時。
同じ感覚では乗らない方がいい。
これが、
この記事で一番伝えたいことです。
昼間の電車なら、
大きな荷物を持っていても、
普通に乗れるかもしれない。
でも、
朝8時。
満員。
そこへ、
スーツケース2個。
乗れなくはない。
ただ、
なぜ今それをやる。
となります。
指標発表時も同じです。
ロットを小さくする。
事前に損失額を確認する。
発表直後を避ける。
一本見送る。
そして、
今日は在宅勤務。
つまり、
取引しない。
それも、
全然ありです。
相場は、
次の電車も来ます。
しかも、
終電ではありません。
XMで指標発表時の取引を試すなら、まず条件を確認する
XMをこれから使う場合は、
指標発表時に大きなロットで勝負することから始める必要はありません。
まずは通常時の値動きやスプレッド、
注文の出し方や損切りの感覚を確認する。
その上で、
指標発表時にどれくらい値動きや約定が変わるのかを見る。
私は、
その順番の方が無理は少ないと思います。
「指標時でも取引できるから入る」ではなく、
「今の相場なら自分でも扱える」と思った時に入る。
XMTradingを検討している方は、
現在の取引条件やサービス内容を公式サイトで確認できます。





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